ありのままの命にカンパイ!!


 君が今やりたいことを、まっすぐに人に伝えながら、
 出来ないことは、みんなに手伝ってもらって、堂々と生きてゆきなさい。
 先回りして、人がどう思うだろうかとか、これはいけないことではないかとか、
 勝手にひとりで考えてやめてしまう必要なんかないんだよ。
 自分から逃けていては、何も始まらない、
 そうして、自分が決めてやったことの結果を、
 どんなことでもすべて自分で生かしていったら、
 その時はきっと、いつの間にか、ますますすばらしい君になっているだろう。
 それは、人に迷惑になるどころか、逆に人と人とが直接、
 そのいのちを生かし合って生きる、
 本当の人のあり方を、君に関わる全ての人に身をもって示して、
 それを実現してゆくことになるんだよ。
 だって、君はひとりで勝手に何かをやってゆくことなんてできないだろう?

(遠藤 滋「いのちの肯定に立つまでの私の歩み」より)

 

これからの上映予定!!

自主上映やってみませんか!!
「えんとこ」が本になりました (1999年8月10日発売)


朝日新聞〜天声人語
       (1999年12月1日)
プレスリリース
チラシ・ポスター

「えんとこ」について
       四宮鉄男(映画監督)
「徹子の部屋」に出演したよ
       1999年7月30日(金)
       テレビ朝日系列

「えんとこ」アンケート(感想文集)

えんとこ新聞 >号外< (1999年7月25日発行)
えんとこTimes (1999年9月発行)
えんとこTimes (2000年1月発行)
えんとこTimes (2000年4月発行)
えんとこTimes (2000年9月発行)

新聞掲載記事 特集
伊勢真一の声


映画「奈緒ちゃん」 伊勢監督作品(1995年)
奈緒ちゃん新聞 復刊2号


「えんとこ」とは
 東京世田谷の住宅街にあるマンションの一室2DKが、遠藤滋と介助の若者達の居場所。この物語の舞台です。
 遠藤の居るとろこであり、縁のあるところ、という意味で「えんとこ」と名付けられた、そこには生かし合う日々の暮らしがあります。

「もう一度・・・」

演出:伊勢 真一

 25年振りの再会が始まりでした。
 私は、12年間撮り続けて完成させた映画 「奈緒ちゃん」 を是非観てもらおうと、大学時代の友人、遠藤滋を訪れ、べッドに寝たきりの彼と出会いなおすことになったのです。
 彼は、寝たきりの生活をもう10年近く続けていると言います。不自由な体を引き受けながら、自立したいという強い意志を持ち介助の若者達の力を借りて、一日一日を丁寧に生きている彼の姿に、心を動かされました。
 遠藤が 「俺を撮ってみないか?」とさそいかけているようにも思い、再会してまもなく私は撮影の安井洋―郎と共に、「えんとこ」と呼ばれる遠藤と若者達の居場所に通い始めることになります。そして、ちょっとお茶でも飲みに立ち寄るような気楽さで、気ままにカメラを回し、日常のあれこれを記録していきました。
 一日24時間三交代、介助の若者達の存在抜きに遠藤は生きてゆけません。
 若者達は、遠藤とかかわることで、実に生き生きとした表情を垣間見せてくれます。命を生かし合う関係、とでも言うのでしょうか‥・。
 撮影が始まって3年目の夏、遠藤と若者達につきあって、伊豆の海に行きました。海の中で若者達に支えられながら、歩こうとする遠藤の姿を目のあたりにして、3年間の 日々の営みの記録を、映画としてまとめてみようと思いたったのです。

 自分の足で歩こうとする遠藤のように、私は生きようとしているだろうか‥‥。
 もう一度会うことになるとは思っていなかった、ひとりの友人との出会いなおしから生まれたドキュメント。「えんとこ」と呼ばれるささやかな、けれども切実な居場所の空気のようなものが伝わればそれでいい‥‥。
 「もう一度‥。」という思いから、もう一度始めてみよう。

監 督・・・伊勢 真一
撮 影・・・安井 洋一郎
音 響・・・米山 靖
音 楽・・・横内 丙午
録 音・・・渡辺 丈彦
照 明・・・三浦 方雄
企 画・・・岩永 正敏
制 作・・・野口 香織
  大場 健ニ
  篠塚 昌述
制作進行・・・助川 満
タイミング・・・笠原 征洋
・・・山下 菊二
制作協力・・・ケア生活くらぶ
  立教大学
  東京都立城南養護学校
  高島平はすのみ教室
  臨海セミナー
  ヒポコミュ二ケーションズ
  東京テレビセンター
  読売スタジオ
  ヨコシネD.I.A
製 作・・・映画「えんとこ」 製作委員会
  一隅社
  ク口スフィット
テ―マ曲・・・不屈の民
  (SERGIO ORTEGA & QUILA PAYUN)