ありのままの命にカンパイ!!
君が今やりたいことを、まっすぐに人に伝えながら、
出来ないことは、みんなに手伝ってもらって、堂々と生きてゆきなさい。
先回りして、人がどう思うだろうかとか、これはいけないことではないかとか、
勝手にひとりで考えてやめてしまう必要なんかないんだよ。
自分から逃けていては、何も始まらない、
そうして、自分が決めてやったことの結果を、
どんなことでもすべて自分で生かしていったら、
その時はきっと、いつの間にか、ますますすばらしい君になっているだろう。
それは、人に迷惑になるどころか、逆に人と人とが直接、
そのいのちを生かし合って生きる、
本当の人のあり方を、君に関わる全ての人に身をもって示して、
それを実現してゆくことになるんだよ。
だって、君はひとりで勝手に何かをやってゆくことなんてできないだろう?
(遠藤 滋「いのちの肯定に立つまでの私の歩み」より)
これからの上映予定!!
自主上映やってみませんか!!
「えんとこ」が本になりました (1999年8月10日発売)
「えんとこ」とは
東京世田谷の住宅街にあるマンションの一室2DKが、遠藤滋と介助の若者達の居場所。この物語の舞台です。
遠藤の居るとろこであり、縁のあるところ、という意味で「えんとこ」と名付けられた、そこには生かし合う日々の暮らしがあります。
「もう一度・・・」
演出:伊勢 真一
25年振りの再会が始まりでした。
私は、12年間撮り続けて完成させた映画 「奈緒ちゃん」 を是非観てもらおうと、大学時代の友人、遠藤滋を訪れ、べッドに寝たきりの彼と出会いなおすことになったのです。
彼は、寝たきりの生活をもう10年近く続けていると言います。不自由な体を引き受けながら、自立したいという強い意志を持ち介助の若者達の力を借りて、一日一日を丁寧に生きている彼の姿に、心を動かされました。
遠藤が 「俺を撮ってみないか?」とさそいかけているようにも思い、再会してまもなく私は撮影の安井洋―郎と共に、「えんとこ」と呼ばれる遠藤と若者達の居場所に通い始めることになります。そして、ちょっとお茶でも飲みに立ち寄るような気楽さで、気ままにカメラを回し、日常のあれこれを記録していきました。
一日24時間三交代、介助の若者達の存在抜きに遠藤は生きてゆけません。
若者達は、遠藤とかかわることで、実に生き生きとした表情を垣間見せてくれます。命を生かし合う関係、とでも言うのでしょうか‥・。
撮影が始まって3年目の夏、遠藤と若者達につきあって、伊豆の海に行きました。海の中で若者達に支えられながら、歩こうとする遠藤の姿を目のあたりにして、3年間の 日々の営みの記録を、映画としてまとめてみようと思いたったのです。
自分の足で歩こうとする遠藤のように、私は生きようとしているだろうか‥‥。
もう一度会うことになるとは思っていなかった、ひとりの友人との出会いなおしから生まれたドキュメント。「えんとこ」と呼ばれるささやかな、けれども切実な居場所の空気のようなものが伝わればそれでいい‥‥。
「もう一度‥。」という思いから、もう一度始めてみよう。
監 督 | ・・・ | 伊勢 真一 |
撮 影 | ・・・ | 安井 洋一郎 |
音 響 | ・・・ | 米山 靖 |
音 楽 | ・・・ | 横内 丙午 |
録 音 | ・・・ | 渡辺 丈彦 |
照 明 | ・・・ | 三浦 方雄 |
企 画 | ・・・ | 岩永 正敏 |
制 作 | ・・・ | 野口 香織 |
| | 大場 健ニ |
| | 篠塚 昌述 |
制作進行 | ・・・ | 助川 満 |
タイミング | ・・・ | 笠原 征洋 |
絵 | ・・・ | 山下 菊二 |
制作協力 | ・・・ | ケア生活くらぶ |
| | 立教大学 |
| | 東京都立城南養護学校 |
| | 高島平はすのみ教室 |
| | 臨海セミナー |
| | ヒポコミュ二ケーションズ |
| | 東京テレビセンター |
| | 読売スタジオ |
| | ヨコシネD.I.A |
製 作 | ・・・ | 映画「えんとこ」 製作委員会 |
| | 一隅社 |
| | ク口スフィット |
テ―マ曲 | ・・・ | 不屈の民 |
| | (SERGIO ORTEGA & QUILA PAYUN) |
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