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 整肢学園の先生たちは、本当にやる気に溢れた方ばかりで、チームワークも実にすばらしかった。こんな職場で働けたら、それこそ今の状況の中では、きわめて「有り難い」。
 あえて苦言を呈すれば、それはもとの大手前から筆ヶ崎の大阪日赤病院内に移ってしまったことだ。理由はいろいろ聞いてはいるが、あの劣悪な環境はなんとかしてほしい。
 さらにもうひとつ、ぜひとも考慮していただきたいことがある。入園は月曜日の朝からということになっているため、わたしのように遠方から来る者は前日から近くのホテルにでも泊まるしかない。
 今回、わたしはそのホテルで体位交換機が動かなくなり、ひと晩、一睡もできないという事態に陥ってしまった。たぶん、車からこれを降ろしたとき、なんらかの衝撃が加わったのだろう。このことが、入園の初日からからだに大きな無理を強いたのは間違いのないところだ。これまた後に来るひとたちのためにも、なんとかならないものだろうか…。


 わたしは今、ボイタ法での訓練をかかさず続けている。ただ、むずかしいのは日常生活動作の中で、何十年も培ってきた自己流のからだの動かし方を、そう簡単には直せないことだ。
 最近こまっているのは、左肩と腕との置き場所だ。肩は後ろに引けていっていると思えるのだが、鎖骨あたりの筋肉がつよく前へと引っ張られてしまう。そうなると首にも置き所がなくなってしまうので、頸椎にやはり無理がかかってしまうこと。
 大阪日赤病院の整形外科医でもある富先生の「反射を活かしたボイタ法の訓練で、頸椎の手術ができるだけの体力が戻ってくればいい」という発言に希望を託すのみである。
 頸椎の変形そのものは、やはりいまのところ手術によってしか改善されないという。
かつてわれ母子入園の覚えありヤンママの背に母を重ぬる
幼な児はただ泣き叫ぶばかりなり母らは求むわが一言を
麻痺の児を突然持ちし母らなり揺るるこころはひとごとならず