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ありのままの命に、乾杯 !!家ではほとんど寝たままの生活。そこからくる手足のしびれや身体中の緊張、それに排尿障害などもあり、食事、着替え、トイレなど、日常生活のほとんど全てのことに介助が必要です。したがって、かれの介助は、必ずしも楽なものではありません。 それでもなぜかれがここで「ひとり暮らし」を続けているかといえば、かれは世の中の人々との間にあるバリアーをその身をもって取り払い、この街の中でひとりひとりの人々とふれあって、たとえひとりずつでも自分の生活を支えてくれるひとを探しながら、自分の責任で積極的に生きたいからです。 そのために、かれは自分のいのちを裸にして生きることに決めました。来てくれるどんなひとに対しても、かれは心からあけっぴろげです。 今、かれには夢があります。それは、友人と西伊豆の松崎町に拓いている農場を基礎にして、 「ケア生活くらぶ」という名のネットワークを形成し、人と人とがお互いに自由にそのいのちを生かしあい、豊かに生きあえる人間関係の拠点となる共同住宅を、この東京の街の中にも実現してゆくことです。その計画を進めながら、かれはこれからもこの街で生きてゆきたい。 かれの身のまわりの手助けは、その気さえあれば大抵の人にできることがほとんどです。また、来ていただく時間も、実際にはみんなで調整しあって決めます。一晩泊まっていただく方も必要なら、たとえば土、日など、昼間一緒にいてくださる方も必要です。定期的に来ていただける方を、今、切実に必要としていますが、必ずしもそうでなくてもかまいません。 ただ、かれにとって極めて不本意なことなのですが、昨年度から「支援費制度」という新しい制度が導入されました。そこからくる制約は、可能な限りこの制度と折り合いをつけながらやってゆきますので、どうかその点はご了承ください。ともに考えてゆきましょう。 もし、そういうかれを手助けしてくださる方があれば、どなたでも、ぜひご連絡ください。 かれはかつて自分の足で歩き、養護学校の教師として働いていました。その時代に学んだことはもちろんたくさんありますが、その時代に見えなかったことが、いま、かえってはっきり見えます。それを生かして、今の姿のまま、なお積極的に生きたい。
そういう「かれ」とは、実はわたしのこと。男性でも女性でもかまいません。少なくともわたしの方からは、なんの制約も設けません。実際にわたしの介助ができることが最低限の条件ですが、どなたでも、ぜひご連絡ください。お待ちしています。 (2004年4月1日)
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