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えんとこ「いえ・まち調査隊」のいま

 これまでも何度か紹介しましたが、いま、ここ(えんとこ)では、遠藤を中心とした数人の有志が、家や街の現状を調査し続けています。
 東京のまちのどこかに、ケア生活館、すなわち新しい形の共同生活のモデルとなるような 「共生住宅」を建てる、その資料とするためです。でも、まずはすでに整地が進んできている伊豆松崎の交流農場の敷地内に、宿泊棟を建てましょうか?
 遠藤もその発起人のひとりとなっている”ケア生活くらぶ”の活動の一環なのですが、世田谷のこの地域で調査活動を再開してから、約三年半になりました。
 でも、この活動も、そろそろ転換点にきているようです。
 うれしいお知らせがあります。初代の専従ヘルパーだった中尾くんが、おくさんや、かつて同じ職場で働いていた数人の仲間たちと、埼玉で同じ活動をはじめるそうです。
 ところで、わが「いえ・まち調査隊」は、これまで遠藤宅とそのマンション、そして主にそのまわりにある公共建造物を対象に、調査を進めてきました。そして、そのかぎりでは、かなり必要なデータもあつまったし、それなりに、新しい検討課題もはっきりと示せるほどになっていると思います。
 ここ数年の間に、駅などの公共建造物に、地方自治体の条例や、国の法律で、「バリアフリー」化を進める条項が加えられるなどして、急速に変化のきざしが見えてきている・・・。主要先進国の体面を保つ必要も、その動機にはなっているのでしょうが、それについては、われわれの機先を制するほどの変化です。もちろん、これまでのいろんな運動の、積み重ねの結果でもあるのでしょうが・・・。
 残るは、住宅。これについても、各住宅建築業者には、それなりにデータが蓄積されているのでしょうが、テレビコマーシャルで宣伝されるような家を買えるようなひとは、そうそう多くはないでしょう。そういう住宅を商品として売り出せる市場はそんなに広くはないはずだから、いまだに商品として実を結ばない多くのデータがお蔵にたくさん眠っていることは、容易に想像できます。
 それでもいい! これからわたし達は、ありのままのひとのいのちを、自然なかたちでいかそうとして、独自に調査を積み重ねているのだから。眠っているデータを開示してくれるなら、そういう企業は、スポンサーとして最大限に、いかします。企業宣伝にも、それなりに協力しますよ。
 でも、これはそこに住むひと一人一人のからだの状態によって必ず違います。ひとつひとつの需要に応じていたら、採算がとれないかも知れない。それでもいいというくらいの心があるなら・・・。
 「えんとこ(遠藤滋&介助者グループ)」に今かかわっているひと、また、かつて関わっていたひと・・・! もし実際の活動で協力してくれそうなひとがいたら、ぜひ知らせてください。
 必要なのは、金や情報だけではない。もっと必要なのは、ひととして持っている心と、みずからがそのしごとの中で身につけてきた、ワザに対する誇り、いわゆる「職人気質(かたぎ)」です。そういうひとも、紹介してほしい。
 これからは、調査対象を、公共建造物から、「ひとの住居」に移してゆきたいと思います。
 残された課題を無駄にせずに、しっかりそれに答えを出してゆくこと。それに、その結果を具体的な形で、蓄績してゆくこと・・・。それもぼくらにとっては、大切なことです。
 でも、これからはなんといっても”すまい”がますます問題。これをいかしながら、いったいどんな形の住宅を造っていったらいいのでしようか?
 みなさんの知恵と力とを、貸してください。まだぼくらは、ほとんどなにも持ち合わせてはいません。それでもよければ、これからもよろしく!