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総合福祉センターのなか

 <調査の目的> 
 総合総合福祉センターは小田急線の梅が丘駅と豪徳寺のちょうど中間点にあります。遠藤さんは総合総合福祉センターのプールを月に3度、リハビリのために利用しています。今回の調査では、福祉の目的でつくられた建物はどんな点で一般の建物と違うのか、どのような工夫がなされているかをポイントに行いました。


(3階の廊下)

 総合福祉センターは3階建ての造りになっています。廊下の幅は 279cm で、とてもゆとりが感じられる広さでした。2段ある手すりの床からの高さはそれぞれ高いほうが 85cm、 低いほうが 70cm でした。
 各部屋のドアはスライド式になっており、ドアの幅は 100cm のものと 130cm のものがありました。
 3階には会議室、研修室、和室、図書コーナーなどの部屋があります。その他に小さなスペースを利用して、自動販売機コーナーや、給湯室があります。廊下は一直線ではなく、ゆるやかに角度がついていました。
(図書コーナー)

 廊下からすんなりと入って行ける図書コーナー。壁をつくらず、90cm の低いしきりのみですが、廊下から丸見えでもなく、非常に安心感のある造りです。中央には車椅子でも利用しやすい高さの机が置かれています。弧を描いた大きな窓からの光が入り、図書コーナー全体を明るくしています。
(図書コーナー)

 図書コーナーの左右がこのように床から 42cm 高くなっており、ここでは靴をぬいで横になって本を読むこともできます。本棚の高さは 114cm でしたが、一番奥の本の背表紙を見るには少々遠いようでした。
(和室の階段)

 和室の広さは25畳。入り口には3段の階段がありました。階段の幅は 100cm で、一段の奥行は 33cm、 高さは 13cm でした。
 なぜこのように段差をつくるのか疑問に思いましたが、車椅子から部屋へあがるときにちょうど車椅子の高さくらいに畳の床があれば、車椅子から自分の腕の力で部屋の中へ移ることができる場合もあるので、そういう場合にはむしろこの段差は有益なものになります。
(自動販売機コーナー)

 この自販機は、車椅子に座っていても利用しやすいように工夫がされています。
 スイッチの位置は床から 95cm, コイン投入口は 100cm, 缶のとりだし口は 75cm のところにあり、すべて通常より低い位置にありました。
(給湯室)

 この流し台は足元に棚がないので、車椅子でも流し台の下に脚をいれ、流しを利用することができます。それでも蛇口までは手が届きにくかったので、なにか工夫ができないものかと思いました。
(和式トイレ)

 一般のトイレのほかに、和式の障害者用トイレも用意されていました。トイレの入り口の幅は184cm, 床は 40cm の高さのところにあります。周囲は木の床でできており、手すりやトイレットペーパーなども低い位置に取り付けられていました。
(洋式トイレ)

 こちらは車椅子でも利用できる洋式のトイレ。和式トイレの隣にあり、入り口の幅は同じです。個室の中は 184cm × 184cm の正方形でした。
(女子トイレ)

 一般用のトイレの各個室にも、このような手すりがあります。こうした配慮は一般的な建物にもどんどん取り入れてゆきたいものです。
(2階床)

 ここは2階の廊下。廊下といってもかなり広めにつくられていて、くつを脱いで床の上で自由に遊びまわることができます。木の床の部分と、手前のそうでない床との間には段差もないため、遊んでいるうちに転んで低いほうへ落ちてしまう、ということもないのではないでしょうか?手すりの高さは 68cm でした。正面のドアの向こうにはプレイルームがあります。
(地下1階ホール)

 遠藤さんは、いつもここでプールのための着替えを行います。更衣室は別にあるのですが、ベッドを置くためのスペースがありません。したがって、やむを得ずここで着替えを行うのですが、冬場は暖房がなく、頭上のライトで照らしても寒いことに変わりはありません。
 また、現在はカーテンで仕切られているだけなので、理想的には男女更衣室にそれぞれ着替え用のベッドを置けるだけのスペースがあればいいと思います。

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