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その他(プール・階段)

 教室やトイレ以外の設備を調べてみました。


 梅丘中学の正門の前には、左の写真のようなスロープが整備されている。スロープの途中に平坦部分があり、車椅子を押すとき手を休めることができる。
 このように、入り口にスロープが設置されている学校はあまり多くない。道をはさんで斜め向かいにある、光明養護学校との学校間の交流を踏まえてこうした配慮がなされている点は、大変評価できると思う。一般の学校にもこのようなスロープが多くつくられてもいいのではないか。
 南館の階段を上っているところ。階段の幅 150cm×段差 17.5cm×奥行 27cm。
 階段の幅や段差は、特に無理のないものだったが、このように4人がかりで持ってもかなり大変な作業だ。サポートする人の状態もよく考慮して、階段の踊場でいったん休憩することも重要。
 下りのほうが、車椅子に座っている人にとっては不安が大きいそうです。後輪をなるべく高く持ち上げて、車椅子を水平に保つことが重要。学校には生徒のみでなく、父母の方々も訪れる。車椅子を利用している人が学校を訪れた場合は、こうした周りの手助けが得られるかが重要なポイントになるのではないか。
 西館の非常階段。幅 120cm×段差 17cm×奥行 28cm。
 非常時にはここを通って、車椅子の人や障害のある子供を運ぶこともあるだろう。その時には、たとえ障害を持った人が混じっていなかったとしても、十分に混乱が予想される。
 その中を障害を持った生徒や車椅子を運ぶとしたら、最低でもこれくらいの広さがあれば、何とかなるのだろうか? しかし、7月と9月に調査した光明養護学校の「すべり台」式の避難用出口に比べれば、よほど使い勝手が良さそうである。(養護学校にある、この「すべり台」式の避難路の無意味さについては、別のところで触れる)
 非常階段の外観。
 北館裏にあるプール。
 プールサイドまでにはこのような段差が多く、すべて車椅子を持ち上げる必要がある。また扉の幅も 78p と狭いので、介助者が横についたままでは扉をとおることができない。
 例えばこの段差をスロープに改造できれば、スムーズにプールサイドに入ることができるだろう。現在は車椅子を必要とするような生徒は受け入れていない、ということではあったが、それでもあえてそうした設備を造っておく、ということはできないものか。
 シャワー場には、段差がとても多い。
 プールサイドからさらに大きく一段下がった目洗い場。ここの段差は 27p だった。なぜここに段差が必要なのか、疑問に思った。何かの拍子で脚を踏み外すこともあるだろう。車椅子での段差の上り下りも楽ではないだろう。

 
(ポイント)

 校舎の階段を、すべて車椅子を持ち上げて移動するのは、やはり大変だった。いつ何時でも3人から4人の介助者が確保できるとは限らない。生徒や父母や、来客が一人でも車椅子で移動できるようになるには、やはりどうしてもエレベーターが必要だろう。
 いわゆる「統合教育」の是非についての論争はしばらくおくとして、子供の親が障害を持っている、というケースは、きわめてありうることである。他ならぬ遠藤さんも、区内の他の学校でではあるが、そうした経験の持ち主である。こうしたケースは、今後ますます増えていくであろう。
 主要な場所へのエレベーターの設置の他に、校門の前につくられたスロープと同じく、校舎の他の部分にもスロープが常設されていると、より利用しやすくなるだろう。例えば、ここにはのっていないが、体育館の入り口にも常設のスロープがあるとよい。また、プールサイドの段差なども、場所によってスロープで解消するなど、さりげない工夫があると、もっと利用しやすくなるのではないか。

 
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