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各種教室

 ここでは、主に西館にある特別教室を中心に、机の高さや配置、車椅子で利用するのに十分なスペースがあるかなどをポイントに調べました。



 梅丘中学校の普通教室を後方から撮った写真。この教室は、1〜3年までの教室が並んでいる北館にある。
 机は、幅 60cm×奥行 40cm×高さ 76cm。写真からもわかるように車椅子の肘掛と机の板が丁度同じくらいの高さにあり、足を机の下に収めるのは難しい。また、手元も遠くなるので机の高さを調節する必要がある。机の高さは調節可。
 特別教室のなかで、まず最初に見せてもらったのが西館4階(特別教室のほとんどがこの館)の音楽室。机などは普通教室と同じもの。ピアノの周辺がやや狭かった。ただし、ここからの校庭と羽根木公園の眺めがとても良く、「四季の移り変わりを木々の色に見出しながら音楽の授業が受けられるなんて、最高だね」と、遠藤さん。
 防音のため扉は二重式。広さは 105p。車椅子でも十分に通れる幅だ。スライド式なので、扉を押さえる必要もない。
 第二美術室。机をまとめて並べてあるので通路は広めにとれている。
 西館3階理科室。遠藤さんがいる通路の幅は 105p。
 こちらが第一理科室。この机の高さ(90cm)が車椅子にとっては最も余裕のある高さだった。
 画像が乱れてしまいましたが、こちらは家庭科室。壁側の通路がやや狭く、車椅子を机に向かって正面に置こうとすると、スペースが足りなかった。
 この写真は、家庭科室の教卓の上につけられた鏡を下から写したものです。離れたところからでも、席を立ったり、見えるところまで歩いていかなくても、教卓の上でどのような作業が行われているかを、鏡に写して見ることができます。
 これは、車椅子の生徒にとっても大変便利な道具です。こうした工夫は、他のところでも応用できるのではないでしょうか?
 西館3階の図書室。いすがびっしりと並べられているので、車椅子に座って机を利用したい場合には、いすを二つほど取り除く必要がありそう。
 こちらも画像が乱れてしまいましたが、図書室の窓際の本棚の通路です。写真に写っているのは柱のでっぱりで、この部分の通路は 75p しかありません。かろうじて車椅子で通ることができる広さです。
 しかしここでの発見は、別のところにあります。左右の本棚を見ていただくと、どちらも角度がついています。窓側の本棚は全体的に5度の角度がついていました。右側の本棚は下段が15度広がっています。このようにしてあると、車椅子に座ったままの高さからでも、下のほうの本の題名を読むことができます。これは今までに調査した専門の図書館でも、気付かなかったことです。
 パソコン室の入り口。入り口がスロープになっているのはこの教室のみだった。機材の運搬のためだろうか。傾斜は7度。車椅子にとってはやや急だった。
 もとは別の用途に使っていた教室らしい。ここに置かれているパソコンは、40台。
 机の配置がそのままでも、端の机なら車椅子のままで行けそう。
 だが、車椅子の肘掛部分と机が当たってしまった。机にあまり近づけないので、キーボードに手が届かなかった。
 このようにキーボードを車椅子まで持ってくるとなんとか利用できそうだ。車椅子用のキーボード台などがあれば便利だろう。

(ポイント)

 特別教室を重点的に見学した。机の高さなどは、教室ごとに使用しているものが異なっていた。机の配置などで、車椅子でも移動しやすくなったり、何か道具を付け加えることで車椅子でも利用しやすくできるものも多いと思う。
 図書館で見た本棚は、特に車椅子利用者にとってはとても便利だ。これはおそらく健常者にとっても同じことではないか。わざわざしゃがんで本のタイトルを見る必要がなくなるのだから。このように、両者にとって便利な道具・施設が増えるとすばらしいと思う。

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