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自分のありようについて

 「普通」という言葉があります。みんなが日常的に疑いもなく使っている言葉ですが、よく考えれば、これほど不思議な言葉はありません。だって、「普通のひとを連れてこい」と言われて、ぼくの前に連れて来られるひと、いますか?
 ぽくから見ると、それはかぶっているつもりのネコか、その場でかぶらなければいけないと思いこんでいるネコか、その程度のものにしか見えません。しかもそのネコは、よく見ればひとつひとつ違う顔をしています。これも個性かと錯覚するほどです。「普通」という言葉には、実は実体がないのです。そのわりには、みんなこの言葉にこだわっている。いろんな「普通」があるにもかかわらず、です。
 「普通の生活ができないひと…」
 そのひとには、ぼくがそう見えているのでしょう。「普通」という名のネコなど、ぼくにはいらないのに。自分がかぶっているのは勝手だけれど、さぞや窮屈なことでしょうね。
 そんなネコなどかなぐり捨てて、はだかのままの自分のいのちを、共にいかしあいませんか。難しい議論などより、本当はそれがすべて!

1997年12月27日