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同時多発テロについて1

 いったい、いくつの命が失われれば済むのでしょうか? 昨年9月11日に起こった「同時多発テロ」から一年がたちました。
 テレビのニュースでそれを見たとき、ぼくは初め、何が起こったのかよくわかりませんでした。そのうち詳しい情報が入って来るにつれ、やっとこれはただごとではない、と思いはじめたのです。ちょうど21世紀の初めの年で、今世紀は平和な世紀であってほしいと願っていただけに、事の重大さを知るにつれ、ショックも大きくなってゆきました。
 もちろんぼくは、このようなテロ行為を、絶対に許したくありません。でも、それ以後の米ブッシュ政権のとった対応にも、とうてい与(くみ)することはできない。言うまでもなく、理由は、これまでくりかえし書いてきたような“いのちをいかしあう”関係を形成することとは、全く対局に立つ行為だからです(強大な軍事力に対しては、テロにでも頼るしか、力で対抗する方法はないでしょう。いわゆる「自爆テロ」については、また機会を改めて書きます)。
 そもそもこの年のはじめに政権を引き継いだばかりのブッシュは、いくつかの特定の国を想定して「ならず者国家」と決めつけ、それらとの対決姿勢を鮮明にしました。それに次いで、ロシアとの間ですすめられていた迎撃ミサイルの制限交渉を一方的に破棄した。加えて、ほとんどまとまっていた「京都議定書」の批准をも一転して拒否してきました。
 日本に関係したことで言えば、沖縄の米軍基地周辺でまたしても起こった米兵による婦女暴行事件が、「地位協定」の見直しを求める運動へとふたたび発展していた。れいの「えひめ丸」事件の処理などを通して、米海軍の横暴な態度が浮き彫りになったのも、はたして偶然のことでしょうか。ぼくなどは、アメリカこそが「ならず者国家」の最たる者であり、外国の基地にたまたま配置されている兵隊などどうせ退屈で毎日が面白いわけがないのだから、その基地が存在していることそのものが、「ならず者国家の荒くれ者たちを飼っているようなものだ」とひとと話していたほどでした。
 日本人であるぼくでさえ、そのように感じていたのです。そこにあの事件が起こった…(続きは次回)
2002年09月10日