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韓国版エロティックビデオ

 20世紀最後の年の瀬に、下世話な話で申し訳ありませんが、数日前の某テレビ局の深夜番組で、「韓国版エロティックビデオ」を紹介していました。キム・デジュン政権のもとで、各種の文化的な規制がとりはずされ、それに促されて、ますます盛んになっているらしい。
 日本にも、近いうちに入ってくるとのことでした。

 おどろいたのは、日本に出まわっているエロビデオとは違い、無修正なのです。つまり、局所に、例のボケボケが入っていないということ。でも、ご安心ください。もともと、そんな映像は撮っていないのです。
 そのテのマニアに言わせればどうか分かりませんが、ぼくは、これまで昔の「ピンク映画」とか、70年当時は新しい試みだった「日活ロマンポルノ」は何度か見たことがあります。日活のは多少ちがった角度から別に語る必要もありますが、ほとんど一度もいい映像には出会わなかった。疲れてすさんだ気分で映画館に入っていって、かえって余計にすさんだ気分になって出てくる、というのが本当のところでした。

 ずっと後になって、レンタルビデオ店でだれかが借りてきたその種のビデオも、何度か見ましたが、ほとんど同じようなものばかり。まさに、ワンパターンとしか言いようがありません。いわゆる「裏ビデオ」はまったく見たことがありませんが、ある時、拾いもの名人のわが盟友、白砂巌が外国製の無修正ビデオを拾ってきたことがあって、それは見たことがあります。
 そのために作ったのだから、あたりまえなのですが、ただ性行為の時の局所をくりかえし見せられても、なにも感じませんでした。やたら乾いた感じで…。
 むしろ顔の表情とか、声とかによる表現のほうが、よっぽどエロティックなのになあ、と思っていたら、そのとおりのことを、韓国の映画監督たちは感じていたらしい。まじめな討論や意見交換をとおして、研究しはじめているらしいのです。これは面白い。

 表現の方法は、豊かになった方がいいでしょう?
 某テレビ局のその番組で紹介されていたのは、いくつかの作品の、映像のほんの一部でしたが、たしかにきれいでした。演じる女優さんたちも、姿かたちだけで選ばれるのではなく、そうした表現が豊かに、しかも細やかにできるひとが選ばれているとか…。
 
 もし、ぼくに監督をやらせてもらえたら、最高の作品がつくれるのになぁ…! なーんちゃって。
2000年12月15日