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 なんと”えんとこ通信”は、今回で50号目を迎えたのです。めでたいなぁ。だってその分だけ人と人とが繁がってたってことなんだよ。これからも近況報告がてら、この一方的なコミュニケーションを続けていきたいと思っています。えんとこ現役の人も、そうじゃない人も、改めて、よろしくお願いいたします。

 最近の遠藤さんの日常は、とっても最先端です。インターネットにISDN(インターネットしながら電話もかけられるようにする装置だそうです)、それからデジタルカメラでしょ。機械音痴のあたしなんかには、もう、ついていけません。
 こんなあたしが、これから開いたばかりの遠藤さんのインターネットを、まだ見たことのないあなたにご紹介しようと思っているのですが・・・、うまくできるのかなぁ?

 まずトップべージには、ケア生活くらぶという大きな文字と、公共建築物の調査活動の様子を写した写真、それから、目次(ケア生活くらぶ遠藤滋えんとこ周辺マップ連載情報リンク集(制作中)に分かれている)が記してあります。
 目次の6項目は、アンダーラインの項目をクリックすればそれぞれ開くようにもできていますが、えんとこ初体験の人には一番始めの‘ケア生活くらぶ’から順に見てもらえば、関連事項として必然的に他の項目につながるようになっているので、6つの項目の関係が自然と見えてきて、このホームぺージの全体像をつかめるようになっています。
 ここで、それぞれについてどんな情報が掲載されているのか、簡単に紹介してみましよう。

ケア生活くらぶ・・・ ケア生活くらぶとその活動内容(下説明参照)の紹介。

 伊豆の農場や公共建築物に関する調査活動などを写真を取り込みながらわかりやすく紹介すると同時に、参加者の募集も行っています。
 今回、調査活動報告の部分をえんとこ通信にも載せようと開内さんに書き直してもらったので、後ほど特集として紹介します。

遠藤滋・・・ ケア生活くらぶ、そしてえんとこの核である遠藤さんの自己紹介。
えんとこ・・・ 介助体制を具体的に紹介すると同時に、介助者の募集もしている。
周辺マップ・・・ 遠藤宅周辺マップ。目印になるような大きな建物だけではなく、お勧めの飲食店(※)などを記した地域密着型の便利な地図を制作中。
 ※食べ物の情報誌のように、店の外観写真と、おいしくて安いとかまずくて高いとか、車椅子はOKなのかといったコメントも一緒に掲載予定(下説明参照)。これに関しては、実際に遠藤宅周辺を食べ歩いてくれるリポーターを、この場を借りて募集します! 我こそはと思う人は遠藤さんまで名乗り出て下さい。

地図中の店名をクリックすると下のような情報が出てきます。
□ティサージュ(店名) ここに写真を掲載する
 梅ヶ丘駅北ロに下りてすぐ右手にあるフランス料理店。ランチは1,500円(肉料理メイン)、1800円(魚料理メイン)で、サラダ、メインデイッシュ、パン、飲み物、デザートのセット。かなりのボリュームです。車椅子のままで食事が出来、サラダ、ローストビーフ(チキン、ポ一クも)、ケ―キ、サンドウィッチはテイクアウトもできます。(情報)
 《注》上記の店は、筆者(なかま)がアルバイト中の実在のお店です。

連載情報・・・ 定期的に調査結果報告・遠藤サンのエッセイ(下説明参照)・えんとこ通信を掲載します。

遠藤滋一言集!!
 現在一言集1と2が掲載中。この場を借りて特別に、一言集1だけ御紹介しちゃいましょう。
 こんにちは! 遠藤です。
 ホームぺージを公開するにあたって、まずはご挨拶,今後10日か2週間に一度の割合で、なにか一言書いてゆくことにしました。とは言っても寝たきりの身。ネタ探しには苦労するかもしれません。いや、そんなこと、あるわけないか。「遠藤くんって、ほんとに行動的ね、こんな身体になっちゃって、なんてちっとも考えないのね。自分がどんな状態になっても、あくまでも前向きなのね。」
 幼いときから僕を知っている、ある人の評です。
(・・・以下略。
くわしくは、連載情報−遠藤滋一言集−971129 参照)

 う〜ん、わたしに書けることといったらこれくらいかなぁ。とりあえず何が載ってるか程度なら文章でも伝わると思ったんだけれど、これじゃあ、あまり役に立ってないかもなあ。
 でも先ほど特集として紹介するといっていたケア生活くらぶの活動内容については、実際に調査に参加している開内さんに説明をお願いをしたので、大丈夫、心配ないです。
 それじゃ開内さん、よろしくね。

特集:ケア生活くらぶ 調査活動報告

 前回のえんとこ通信にも書きましたが、現在ケア生活くらぶでは、私たちの身の回りの住居や公共の施設が、介助を必要としている人や介助をする人にとってどれくらい使い易いものかを調査する活動を行っています。これは遠藤さんが長年構想を練ってきた調査で、去年の6月から数人の調査協力者によって始められました。今回はその調査の様子を、皆さんによりよく理解していただくために、写真を載せてみました。 なお、これらの写真はケア生活くらぶのホームぺージに既に掲載されているものです。普段ホームぺージで調査結果報告をご覧になれない方にも、見てもらいたくてこの特集を考えつきました。どうぞご覧ください。

   →皆さんもえんとこに来ると必ず通る正面玄関。段差があるので車椅子ではかなり不便。でもこのマンションの玄関の段差は奥行きが広い(車椅子一台はいるくらい)なので、一人でも介助は可能なのだが、介助者はきつそうな・・・。
 介助者の声:「振動を最小限にするために相当の注意と力が必要です。」  この他、マンション前の道路と歩道の段差も気になった。いったん止まってから、車椅子の前輪を持ち上げてからではないと進めないから・・・。
 このような障害をひとつひとつ解消して行けたらいいですよね。
(調査日:1997年6月8日)

   →遠藤さんを囲んで調査について話あっているところ。次回はどこを調査しようか、誰に協力を求めようか、調査結果はどのようにまとめようかなど、話し合うことは沢山ある。また、遠藤さんにも利用者としての感想を聞く。
 えんとこでは、浴室や台所、玄関などを中心に調査をした。遠藤さんが現在のマンションに移ったのはおよそ2年前。以来、部屋のしきりをなくして四枚扉や、アコーディオンカーテンをつけたり、部屋のしきりの段差をなくすためにスロープをつけたりと、試行錯誤して改善を行ってきた。いまだに気がかりなのは玄関のたたきの狭さである。
(調査日:1997年6月21日)

   →梅ヶ丘図書館。―階人文系書庫の中。
 以前は入れなかったのでここは改善されたようだ。書架の間隔=1.7メートル。介助者が横に立つこともできる。ただし一番奥の通路は車椅子で通るのがやっと。車椅子では目線の高さが一定なので高いところや低いところの本を探すのが大変。
 残念ながら2・3階へのエレべーターがないため上へは上がれなかった。2・3階の本を探すにはリストを用意して他の人に探してもらうしかない。ぶらぶらと本を探す楽しみがないのは、なんとも残念。
(調査日:1997年12月7日)

   →図書館裏が羽根木公園。ここでは多くの発見があった。入りロの柵は、本当に必要なのだろうか。通れないことはないが、何もなければもっと楽に、気持ちよく入って行けるだろう。
 また車椅子で通れるスロープが少ない。林への小道も途中に段差があって通ることができない。
 遠藤さんの感想:傾斜が少々急でも、それを表示し、回り道も作ったうえで、あえてそこを通れるようにしてもいいんじゃないかな。もちろんスロープは基準値以下の傾斜にするのが望ましいけれどみんなが自由に遊べる公園になったらいいなぁ。
(同12月7日)

まとめ  
 調査の様子が少しはお分かり頂けたでしょうか? 昨年の6月から調査活動を始めて半年が経ちました。月に一度だけの調査なので多くのことはできません。
 でもこうして実際に私たちの周囲の住居や公共の施設を、障害を持った人と一緒に調査してみると、使いにくい点や改善したい点がとてもよく見えてきます。私たちも途中、遠藤さんからいろいろな感想をきくことができました。そこから私たちが感じたのは、全ての人にとって快適な生活空間をつくるということが今の社会ではまだまだ十分に達成されていないということでした。このことにより多くの人が気付けば(頭で理解していても実際に気付いてはいないのでは)、将来私たちが地域社会を築いていくうえで何らかの変化を生むことができるのではないでしょうか。
 この調査活動は、そんな将来への希望を持って続けていくことに意義があるのです。全ての人にとって楽しい地域を造っていきたい。そんな希望をお持ちの方は是非―度、調査に参加してみてください。―人でも多くの方のご協力をお待ちしています。なお詳しいことは、ケア生活くらぶのホームぺージをご覧になるか、直接遠藤さんにお問い合わせください。
 ケア生活くらぶの調査活動にご協カを!3月22日(日)午後2時より小田急梅ヶ丘駅を調査 1時半遠藤宅集合

 開内さんの言うように、遠藤宅はこの調査活動によって少しづつ改善されてきています。例えば玄関が改善されているのにお気づきでしょうか。たたきとフローリングの部分に段差がなくなって出入りが楽になったんです。
 インターネットを始めたことで、調査活動はもっともっと広がっていくと思います。えんとこ通信でも、えんとこのみなさんにこの活動を少しでも身近に感じてもらえるよう、たびたび紹介していきたいと思っています。
 それでは最後にひとこと、
 アクセスカウンター(何人の人が開いてくれたかを自動的にカウントしてくれる機能)の数字が、毎日少しづつですが、大きくなってきています。まだ会ったことのない誰かが興味を持ってくれたのかと思うとドキドキします。すごいことです。
 でもこのホームべージは、えんとこを知らない人だけでなく、今これをご覧の皆さんにだって、今までとは違った角度からえんとこを見る良い機会になると思うのです。
 私を含め多くの人は、介助者というかたちで遠藤さんと出会ったというパターンが多いと思いますが、ホームページだとケア生活くらぶが軸となっているため、そういった固定観念をなくしたところでえんとこを眺めることができるからです。遠藤さんの文章も、えんとこ通信とはまた違った感覚で読めるかもしれません。
 というわけで、皆さんも機会があったら開いてみてね。

(*GOOやYAHOOにも載ってるよ)

ケア生活くらぶホームページアドレス
http://home.interlink.or.jp/~entoko/index.html


 6人体制(一応)完成!! & 電話掛けの感想
 電話介助の六人体制が一応完成しました。これからは一人が2週間ずつ受け持ち、交替して介助者探しを行います。ですが無理に頼み込んで引き受けてもらった人もいるので、どなたかやってみよう!、またはやってみてもいいよ!、という方がいらっしゃいましたら、えんとこヘ連絡して下さい。
感想  まだあったこともない人がほとんどなために、とても緊張しながら電話を掛けています。でも皆さんが温かい態度で接して下さるのでホッとしています。
 正直なところ介助者が見つからなくて胃がキリキリと締め付けられることもしばしばですが、がんばって下さいという一言に随分助けられています。ありがとうございます。
 ただこの先、まだ電話掛けに不慣れな私たちが、なかなか介助者が見つからずに焦ってしまい、電話を掛けたとき冷たい態度になってしまうかもしれません。そんな時には、「あ一、苛立ってやがるなコイツゥ。まあしょうがないか」とおおらかな心で許してやって下さい。
 最後に一言、できるだけ自分から入っていただけると電話をする手間も省け、遠藤さんがおろおろすることもなくなります。皆さんよろしくお願いします。

激白!家政婦ヘルパーは見た!!
えんとこ忘年会 in 1997

presented by M.Kitamura

 こんにちは、北村です。11月のえんとこ通信では就任挨拶を書きましたが、今回は去る12月13日(土)に遠藤宅で開催された「えんとこ忘年会in1997」のレポートを任されました。なぜかというと、小生は酒類を一滴も飲むことができず、いや学生時代に飲んだことがあるにはあるんですが、病院のお世話になったり、異国の地で友人を失ったり、酒を飲むとろくなことがないわけで、ここしぱらく飲んでおりません(体質的にもダメなんですけどね)。で、今回も飲みませんでした。そう、私はこの忘年会で唯一シラフを通した人間であり、だからレポートを任されたわけです。では、忘年会の様子を…。
 今回の忘年会は夜7時頃から人が集まり始め、夕食にありつけたのは8時過ぎでした。メニューは石狩鍋、持ち寄りの物、送ってきてくれた物、それに、お・さ・け。みんなおいしそうに食べていました。
 しばらくして、シラフにもかかわらず北村が女装しました(協力者の方々、ありがとうございました)。化粧、ヅラ、ブラウス(赤紫)、プラジャー(黒、Aカップ。・・だと思う)、ストッキング(これも黒)とここまではよかったんですが、スカートを忘れてしまい、協議の結果タオルを巻くことになりました。北村の好みとしては膝より少し上ぐらいがよかったんですが、このおかげでももが半分ぐらい出てしまい、ちょっと恥ずかしかったです。でもみんなから「足がきれい」を連呼してもらえたんで嬉しかったです。ちなみに男性陣はスカートめくりならぬタオルめくりを操り返していました。
 この後、ビンゴ大会をやりました。景品(3位まで)と罰ゲーム(ビリ)もありました。ここで順位を発表しておきます。
1位 藤原康英さん(ワーワ―キャーキャー)景品:ミニゲームのブロックくずし
2位 泉田紀子さん(パチパチパチ)    景品:絵が浮き出るマグカップ
3位 池本真理さん(おめでとう)     景晶:スマィルバンク(貯金箱ね)
ビリ 今野裕輝さん(・・・、・・・)      罰ゲーム:青汁一気飲み

 ビリの今野さんには青汁150mlを一気飲みしてもらいました。「慣れているんで・・・」と寂しげな笑顔を浮かべる彼の背中に「男」を感じたのは私だけでしょうか。お疲れさまでした。
 ビンゴ大会が終わった後はおしゃべりタイムです。遠藤氏のべッドの周り、ちゃぶ台の周り、べッドとちゃぶ台の間の大体3グループに分かれて談笑が始まりました。また、写真を撮ったり、この日遠藤氏が購入したデジタルカメラを使ってみたり、男3人でロこの頃からだんだん飲み会らしくなってきましたね、ええ。
 さらに夜が更けると、うなりながら眠る人、ちょっと乱れちゃったかな?という女の子、遠い(うつろな?)目をして語りに入った遠藤氏、電車を気にしつつ帰る人など、なんだかわけが分からなくなりました。
 そんなこんなで忘年会参加者全員が帰ったのは翌日の朝9:30分頃。最後まで残っていたのは3人だけですけどね(シラフの北村はなぜかここにもいる)。で、酒が抜けてないせいか真っ赤な目をした遠藤氏に挨拶をし、ゴミを捨てて解散しました。

 以上が今年の忘年会のレポートです。いかがでしたでしょうか,だめだこりゃ、と思う方もいれば、まだまだ甘いと思う方もいるでしょう。どう思うかは皆さんのご随意に。写真も何枚か撮ってあるのでえんとこに来たときにご覧になってください。
 最後になりましたが、えんとこでは忘年会以外にもいくつか飲み会があるようなので、参加したことがない方はぜひ参加してみてください。話のネタになりますよ。それでは、また。リポーターは北村でした。

1997年12月28日

卒業を祝う会 3月28日(土)午後5時より遠藤宅にて 差し入れ大歓迎 ご連絡は幹事今野まで

 

マイルストーン
 ある日、昔の介助者ノートを見ているとき、ふと自分が「えんとこ」に来てどれぐらいになるんだっけ?と思い、同時に、他の人はどのくらいになるのだろうとも考えました。そして、「えんとこ」に来てどのくらいになるかが分かるようなもの、そんなものがあればと考えるようになりました。そうした思いを一つの形にしたくなり、ささやかなカードを作成しました。作成にあたっては遠藤氏にも協力してもらいました。でもカードの名前はまだありません。
 このカードは、「えんとこ」とかかわりだしてどのくらいになるかの道標であり、メッセージカードでもあります。いつどんなかたちで送るか、明確な時期とか基準はまだ考えていません(送るときはえんとこ通信に同封することが多いと思いますが・・・)。よって、忘れた頃に届くかもしれませんので、そのときはこの文を思い出してください。
 いずれにせよ、ある日送られてきた一枚の小さなカードを見て、「ああ、えんとこに行ってもうこんなになるのか」と昔を懐かしむ(ちょっとじじくさい・・・)手がかりに、そしてこのカードが、荒野に伸びる道をてくてく歩いているとふと見えてくるマイルストーンのような、そんな存在になればいいなと思います。

 なお、今回カードを送らせていただいた方を数名紹介しますと・・・。
 東久美さん、渥美基武さん、池本真理さん、大場岳彦さん、奥原太さんなどなど・・・

 

    遠藤滋
 別にテレビに限ったことではなく、パソコンにしても、ほかの家具・家電製品にしても同じだと思いますが、同じものでも、人によってその人にとっての役割は違っているのではないでしょうか。普段あまり意識されてはいないのでしょうが・・・。
 今のぼくにとって、特にテレビの役割はほかの人とかなり違っているのではないかと感ずることが多いので、それについて書いてみます。
 「テレビを見る」と一言でいいます。そういうとき、人はどんな番組を見るのかはあまり考えず、「ああ、そうか」と納得してしまいます。確かに。仕事から帰ってきて、ニュースを見るとか、娯楽番組を見るとか、そういうふうに世間一般になんとなく共通理解のようなものが成り立っていて、それでそうなってしまうのでしょうが、実は違う。以前、まだ自分の手でワープロが打てた頃、当時の同居人に「いつもワーブロをやっている」と言われて心外に感じたことがあります。ワープロは道具にすぎないのであって、学級通信を作っていることもあれば、試験問題を作っていることもある。手紙を書いていることもあるし、なにかの原稿を書いていることもあったのです。もし自分の手(ぽくの場合は足?)でそれらの仕事をしていたら、そういう言い方はされなかったでしょう。
 ぼくは今、寝たままの生活です。新聞も読めなければ、本や雑誌を読むことも非常に困難です。クラシック系統のコンサートやオペラが好きだといっても、実際に行くことはなかなかできません。いきおい、ほとんどすべてをテレビに頼る、ということになります。
 ニュースは毎日必ず見ます。それもNHKを含めて必ず二局以上。気象情報も見ます。ドキュメンタリーだとか、たとえば「クローズアップ現代」のように時事問題を掘り下げていくような番組もとても役に立ちます。「NEWS23」が短縮されてしまったので、非常にがっかり。腹立たしいぐらいです。
 というわけで、世の中の一般的な情報にはなんとかついていっている。もちろん、食事時など、ただ何となく見ていることも結構あるのですが・・・。そのほか、歴史だとか宗教思想だとか、関心はかなり広く持っているので、そういう知的好奇心も満たしたいと思う。どうしてもNHK関係が多くなってしまうのですが、ある時、介助者に、「4チャンネルの『知ってるつもり』で、今日は親鸞についてやるよ」といわれて、即それを見たことがあった。これはありがたかったと思います。見るときは結構神経を集中させています。
 ドラマはそんなに見るほうではありませんが、見るときは脚本家をチェックしながら見ていることが多い。自分で小説や脚本のようなものを書きたいといつも思っているからかもしれません。
 そんなことを知りながらぼくに関わってくれると、また違ったかかわりができると思います。それでは、ほんじつはこれまで。

1997年12月29日

1998.3 伊豆通信・春 ケア生活くらぶ松崎農場より

白砂 巌   1998.3.12

 冬至の頃は2時半には山に日が落ち、4時半には夕闇に包まれていた伊豆の農場も、3月に入って、5時半すぎてもまだ薄明るさが残っています。2月13日に初鳴きした『うぐいす』は朝から夕方まで「ホーホケキョ」と縄張りを宣言して鳴き続けています。特に朝方と夕方は、鳴き方に力が入っているようです。
 2月16日朝、赤がえるの産卵を発泡スチロールの水溜まりで確認しましたが、。初め、孵ったばかりのオタマジャクシは、頭もしっぼも同じように細長く、ハッキリしなかったのが、今では、頭は丸くなり、小さいながらも立派なオタマジャクシになりました。
 2月9日の夜、この冬初めての来訪者となった『いたち』はその後、しばらくは、台所に出没していたが、暖かくなってくるとともに、来なくなりました。
 梅は、小梅から花が(去年の12月3日から)咲き出し、2月21日には種から育った梅の木の二本の内の一本が白い花を3つつけ、豊後梅や南高梅も花を咲かせています。
 水仙は、早いものは、12月から咲いていますが、今から八重咲きのラッパ水仙が咲こうとしています。チューリップの芽は、2月15日に出そろいました。
 去年の秋に種を蒔いた、名前の分からない草花の一つが、白やピンクや赤の花を咲かせ始めました。
 甘夏の実は、秋まではまだ緑色をしていましたが、冬に入って黄色くなり、この頃は、日増しに大きさを増しているようです。でも、同じ大きさであっても、重さはそれぞれことなっています。それは、実ごとに糖度が増していく違いがあるからだろうと、私は推測しています。
 山の中の一年は、冬から春、春から夏、夏から秋、秋から冬へと、四季に節目がなく、冬の中に春がもう始まっているように、都会の一年と比べて、一年が短いように感じます。
 不調を極めていたショべルカーも、その原因にようやくたどり着いたようです。燃料をエンジンに送り込む途中のべアリングとバネ付きのネジの部分にゴミ(さび)が付着し、燃料がエンジンに回る前に、そのネジ部分から燃料タンクへ逆流じていたのです。本格的な運転・作業はこれかぢですが、ショべルカーの不調からさよならできそうです。