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1994年1月20日発行

 前号をお届けしてから随分とご無沙汰してしまい、季節もすっかり夏めいてきました。お詫びとともに、これからもヨロシク! それではまず、遠藤さんのお花見報告です。

 お花見。4月も10日になっていたので今年はもう散り際でした。それでも、羽根木公園の野球場わきには、そこここにビニールシートを敷いて酒盛りをしている人たちが多数。でも今年は私達は極めて健康的に、アルコール類は一滴も持たず、袋菓と缶ジュースや缶コーヒーで花吹雪を楽しみました。その帰りには遊歩道を通って総合福祉センターの所の桜も覗いて来ました。
 参加した人は社大の3人(伊藤君、小倉さん、斉藤さん)と松沢看護学校2年生の3人(有山さん、広瀬さん、藤井さん)の6人と私(遠藤)でした。2時頃まで誰も集まらなかったので今日はお流れかと伊藤君と心配していたところ、皆が集まって出かける頃になってちょうど薄日もさしてきて、少し寒くはあったけれど気持ちの良いお花見になりました。来年はまたもっと盛大にやろうぜ!

次はお知らせです。
「新人歓迎パーティーを兼ねて5月のミーティングを行います」
 4月18日と20日の2回に分けて、計160校以上の大学や専門学校などに、ポスターとちらしを発送しました。それが終わったと思ったら、21日から早速いろんな人から、連絡が入り始めました。5月14日現在、実際にここを訪ねてもらって顔合わせをした人が12人、更に数日の内にあと4、5名の人と顔合わせをすることになっています。すでに、介助に来てくれている人も8人以上にものぼっています。今年はなかなかすべり出しがいいですね。そんなわけで、5月のミーティングは、それらの人達の歓迎会をかねて5月29日(日曜日)午後3時に集まって行なうことにしました(一応夜9時までやっています。途中参加も、先に帰るのも自由です)。是非みなさん時間をあけて参加して下さい。その時何をやるかということも考えておいて下さい。何でもOK! です。
 なお、ポスターとちらしは、全部使い果たしてしまいました。この際更に増刷をして強気で、いろんな所に貼ってもらったり、配ってもらったりしたいと思います。今年こそ完全に介助体制がきっちりとれるように、交代がうまくできて、それがつながっていくようにしたいと思います。万年介助不足の状態から抜け出すチャンスにもしたいので、そんな話も話題になるでしょう。よろしく。
 また、1ケ月程度先までの介助体制は前もって計画が立つようにしていきたい。夜、毎日何人もの人に電話をかける必要がなくなるだけでも、ずいぶん時間と体力の節約になるのです。
 それから、これは僕の感覚ですが、少なくとも1ヶ月に2度ぐらいは、顔を合わせないと、やっぱりなんとなく疎遠な感じになってしまって、お互いにそれ以上知り合うことが難しくなってしまう。もちろん1ヶ月1度でも、2ヶ月に1度でも、それはそれでとてもありがたいし、貴重な出会いなのですが、せっかくならお互いによく知り合って行ったほうが打ち溶けて楽しいし、学び合うことも多いと思う。それを頭に置いて介助体制を組めたら・・・と考えている今日このごろです。
 これにまつわるアンケートも付けますので、5月29日までにとりあえず集約したいと思います。持って来てくれるか、または送って下さい。 更に、7月頃、今度はイベントとして伊豆旅行を計画しようという話も持ちあがっています。いのちの森農場だけでなく行き帰りにいろんな所に寄り道したりして。これもアンケートの中に入っているのでよろしく。今年度は、本気で跳躍できる1年にしたい。「実家にたよればいいや」というような感覚はきっぱりと捨てていますので、特に古くから来ている人達にはそのへんのところを改めて理解しなおしておいて下さい。父は87才、母も今年76才になるので実際にもう頼ることはできないのです。これもまたよろしく。

 さて、皆さんゴールデンウィークはいかがお過ごしでしたか? ここで、遠藤さんと一緒に伊豆へ行ってきた、新人の介助者、池本真理さんの感想をご紹介します。

 5月2日−5日にかけて、遠藤さんと白砂さんの伊豆の別荘である「いのちの森」へ行って来ました。出発は夜中の0時を過ぎてから。ゴールデンウィーク中だったので渋滞を予想して夜中に移動したのですが、意外と混んでなく、夜中のドライプを楽しめました。途中パーキングエリアでのちょっとの間を狙って、遠藤さんったらちゃっかり寝酒を飲んでいました。伊豆へ着いたのが明け方の5時頃で、到着するなり皆で布団をひいて寝てしまいました。起きたのが5月3日のお昼前。幸いにしてお天気は甘夏&竹の子堀り日和。時間を気にする事なく起きたい人から起きて、竹の子を掘ったり甘夏を採ったりと、大変優雅な時間の流れる場所で、私も久々に自然を満喫しながら甘夏採りに夢中になり、気が付くと木にまで登って採っている始末でした。気が済むまで採り終わった頃には野外バーベキューが始まっており、同時に採りたての竹の子をゆでたものを食べたのですが、これまた絶品。ただゆでただけの竹の子なのにあんなに美味なんて「いのちの森」ならではの味わいだと感じました。かくして日は沈み、そろそろ夕食の支度(食べてばっかり)。皆で作った手造りギョウザを囲んで団らんをしたあと、お酒を片手に語りに入り、人生について、何故生きているのか、生きるとは何かなど、夜の更けるのも忘れて語り合いました。皆何かの共通観念が合って集い、それはもしかして「生きること」なのではないか、とその場に居合わせた私は考えてしまいました。
 翌朝(5月4日)はあいにくの雨となってしまいましたが、カエルのコーラスをBGMにし、一日中家でひっそりしているのも、やはり「いのちの森」ならではの贅沢なのではないだろうか、と思うほど雨のしたたりを快く感じた一日でした。次の日(5月5日)は渋滞を予想して朝の9時頃に出発しました。その日は昨日の雨も止み青空まで見え出し、あまりにも気持ちのよいドライプ日和となったので、海岸沿いから富士山が見えると遠藤さんをストレッチャーに乗せ車から降り、朝の香りを楽しみながら、風景を眺めたり写真を撮ったり、ぶらっと温泉に立ち寄り露天風呂につかったりと、あまりにも無計画なドライブではありましたが、こんなにも贅沢な気分はなかなか味わえるものではありません。ゴールデンウィークはテレビなどで報道していたように、都会から人々が離れ海や山へ行っているようですが、結局は食べ物も都会から持って来た物で、計画的に時間通りのパケーションを楽しむ日本人は、いくら労働時間が減り余暇を楽しみ始めた事によって、やっと先進国入りしたと言われるようになりましたが、キャンプ場でテントを所狭しと張り、日常の食卓にもでるような缶詰を食ベて余暇を過ごす日本人では、まだまだ先進国入りできそうもありません。今の世の中、どう生き延びるかと言うよりも、いかに「生」を楽しむかというところに高度経済成長を終えた日本の課題があるように思います。
 私はこのゴールデンウィークに遠藤さんのお共をして本当に楽しい時間の過ごし方を教えていただきました。皆さんも「いのちの森」で心をリフレッシュしてみませんか。

 

アンケート

・介助に入れる時間帯と、絶対に入れない時間帯を教えて下さい。
 下の表をわかるように埋めて下さい。
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・1ヶ月に1度、介助者全体のミーティングを開きます。都合のつきやすい日を何日かあげて下さい。

・せっかくみんなで集まるミーティングです。あれをやりたいということがあればあげて下さい。

・夏の予定について、わかる範囲でいいので教えて下さい。

・夏(7月〜8月頃)に何日間か、伊豆の「生命の森」へ泊まりに行きます。行き帰りにもいろいろ遊ぼうと思います。いつごろの都合が良いですか。

・何か質問、その他言いたいこと、聞きたいこと、何でもいいからあれば書いて下さい。

☆御協力どうも有難うございました。