TOP
トピックス

遠藤 滋
結・えんとこ
えんとこ
ケア生活くらぶ

連載情報
 ┣ 遠藤滋一言集
 ┣ にわか歌詠み
 ┣ 調査結果報告
 ┣ えんとこ通信
 ┣ いのちの森通信
 ┗ 梅ヶ丘周辺マップ

障害者自立支援法
施行問題
支援費制度問題
映画『えんとこ』


掲 示 板
アンケート
スタッフ募集!!
リンク集
更新履歴

  通巻第十一号
  改称第五号
1990年9月1日発行

       こ の 夏 第 二 弾 の

伊豆旅行、やったネ!

 今年の夏二度めの伊豆旅行に、ぼくらは行きました。8月の、17日から19日までです。行き先は前回とほとんど同じでしたが、2泊だったせいもあってゆったりとした日程が組め、天候にもめぐまれたため、なかなか楽しい旅行になりました。信や慧も、おおいに楽しんだようです。

 今回行ったのは、斉藤(剛)、中川、中尾、矢崎、信、慧、遠藤の7人に、あとから小西が合流。白砂さんには、またまた車で先に行っていてもらいました。
 新宿発のスーパーピューがとれなかったので、5時起きで東京駅まで行って並ぴ、7時30分発の自由席を確保。前夜結局2時間ほどしか寝ていないので、特急踊り子号の中では、ほとんどの人が寝ていました。
 伊豆急下田駅に着いたのは10時半頃。途中でにわか雨にもあったものの、電車を降りたら、まっ青な夏空でした。
 混んでいたのでバスをひとつ見送って30分ほど後のを待っていると、運よく臨時の特急バスがでて、そこから40分もかからずに松崎に到着。八木山ヘ行くバスが出るまでに時間があったので、海岸へ出てみました。
 海を見て戻ってきたら、白砂さんが車で迎えに来てくれていました。乗れるだけは車に乗り、あとの二人は八木山までバスに乗って、われらの『農場』建設地へ。敷地内の小道に仮設したピニール屋根の下で昼食のあと、この日はその小径から下側の甘夏をみんなで取りました。
 このとき偶然隣(奥?)の地主のおばさんが通りかかり、そこにある小さな沢から水を引かせてもらえないかを白砂さんが交渉して、懸案だったとりあえずの水の問題がここで解決できたのです。
 伊浜の民宿へは、この間のように蛇石峠を通らずに、海側をまわって行きました。ところが松崎に近くなったころから突然激しく雨が降りだし、めいめい、とてもあわててしまいました。なぜって、この時、5人乗りの車に8人も乗っていただけでなく、トランクは車いすとみかんでいっぱい。みんなの荷物は屋根の上にくくりつけてあったからです。
 それでも岩地、石部あたりの道路は一車線でカーブも多く、後続車も、また対向車も絶えないので、止まるわけにはいきませんでした。やがて雲見に近づいたころになって突然雨域から抜けだし、そこから先は道路も全く乾いているので、またまた驚き。荷物は、中のものが多少湿った程度で、まあまあ無事でした。
 伊浜へと下る途中で目の前にひろがるキラキラとした夕方の海の眺めは、また格別でした。
二日目は、海!
 翌日は午前中から、石部(いしぶ)の浜までもどり、海氷浴。
 もっとも遠藤にとっては、たんに炎天下での日光浴(?)でしかなかったのですが、ともあれ、みんなは泳いだりビーチボールを突いたりしながら、2時ごろまで楽しく遊びました。
 石部の浜は、ちいさな入江の奥の、長さ3mメートルもあるかといぅ位の小さな砂浜です。まわりを岩山でかこまれており、しかも外洋ではなく駿河湾に向かっているので、波がとても静かです。
 そのかわり端の方へ行くと砂の中からいきなり岩がとぴだしていたりするので、信は背中をケガしてしまいました。
 午後ほ早めに伊浜の民宿、忠右衛門に帰ってゆっくり休み、夜は港の防波堤の内側で花火大会をしました。
 沖合にある台風のせいか、こちらは防波堤の上をしぶきが飛ぴ越えてきそうな程、高い波がうちよせています。晴れていたので、星が空いっばいに散らばり、北斗七星やカシオペア等、ひさしぶりに星座をみつけて、大自然の中の自分を深く味わうことができました。
お猿のヒト見物
 三日目は、伊浜からすぐおトナリの波勝崎に、野猿を見に行きました。
 途中、伊浜や落居あたりの海岸が一望できる所もあるにはあるものの、その「波勝崎苑」に行くためには、尾根と尾根の間を大きくカーブしながら車で下っていくのです。その、谷筋を下りきったような所に「苑」はあり、入ロからもっと下のほうには、海もみえました。
 海辺まで下ると、そこはむしろ入江のようになっていて、そのあたりに餌づけされたサルが出てきているのです。
 この日は朝から雲ひとつないカンカンでりの天気でしたが、サルもサルもの、こういう日は森に隠れ、ひなたにはあまり出ていませんでした。「苑」はサル苑というよりも、むしろヒト苑?
 ワザワザお金を払って入ロから中ヘはいるのは人間のほうで、しかもひとが弁当をひろげたり、買物をしたりする場所が、格子の中なのです。
 サルたちに観察されながら、それでも進んだり記念写真を撮ったりして、帰りは波勝崎の根もとにあたる所からバスに乗り、妻良(めら)や下賀茂を通って下田へ。波勝崎ロのバス停まで車で送ってくれた白砂さんは、そのまま小西くんとまた農場建設地に向かいました。
 それから電車帰宅組は、熱海まで普通で、そしてそこからは新幹線で帰って来たわけですが、乗り物がすべて座れたのは、なかなかラッキーでした。
 松崎の神社の境内で汲んだ湧き水が、市販の飲物の空瓶に入って、しばらくぽくの部屋の冷蔵庫にありました。水道の水が、なんとまずく思えたことか!
 石部の浜で日に焼けた手足が、思い出とともにむしろナマナマしい鮮やかさでぼくを脅かし、それから一皮ずつむけ始めたのは、やっと数日後でした。

(Endo)


フライドフルーツのお店だします

世田谷雑居まつり企画第3弾

 すっかりおなじみとなった遠藤滋&介助者グルーブのお祭り企画。一昨年の焼きおにぎり、昨年の餃子に続いて、ことしはな、なんと”果物の場げもの”、あえて名づけて「フライドフルーツ」のお店をだすことになりました。
 揚げる果物は、リンゴ、バナナ、ナシ、メロン、パイナップル、キーウィ。それに伊豆でとれた甘夏のジュースがつきます。
 セットで、200円。150セットは売るつもりです。
 斬新な企画ではありますが、これは味に鋭いスタッフにより2度の厳しいチェックを経て、選ばれたメニューです.味わっていただけること請け合いです。
 雑居まつりは、羽根木公園で毎年10月上旬に世田谷区内の市民団体が集まって催している手作りのお祭りです。今年は、10月7日(日)に行なわれる予定。雨の場合は10日になります。
 みんなで創るお祭りだから、みんなで力を合わせて創ろうよ。ご協力を期待します。5日と6日の午後から、準備をしますのでこのほうもぜひよろしく。


   <酔いどれ少年 夢うつつ・・・>
8月9日(木)
 光明養護に在職中受け持ちクラスの生徒だった橋口くん(現在高等部2年)、来訪。
8月17日〜19日(金〜日)
 伊豆旅行。
8月30日(木)
 介助者花火大会。
8月31日
 雑居祭実行委員会に、寺尾君と二人で出席。

 社大の学祭に今年は(去年は、たしかいいかげんな私のためにポシャってしまったのであった。つらい記憶である・・・)参加する予定でいますよーん。日にち、時間はまだ未定。今のところ本を売ることだけは決まってます。お手伝いできる人はしてね。

 あなた色の原稿およせください
 イラストでもかまいません。サンシャインの漫研の方よろしくね。

 <編集後記>
 とはいいましても、私、ろくに編集もしておりません。
 前回と今回の伊豆旅行に参加した剛くんが原稿を書いてくれたのですが、いろいろ手違いがあってそれは来月にまわさせていただきます。ゴメンね。
 ・・・信も慧もすっかり大きくなりました。紙袋いっぱいにオセロやら将棋やらを持ってきた信も、やたらと声のでかい慧も元気そうでなによりでした。
 すっかり秋になりましたが、皆様のご多幸を祈りつつ・・・(そろそろ卒論書かにゃーあかんわな)。

 私はこの夏父を亡くし、母は長期入院でけっこうたいへんなのです。第3段階みきわめまだだし。。。